先生、お疲れ様です!

発達障がいのあるお子さんの通知表を書くのは、本当に悩ましいですよね。

「この子の成長をどう伝えればいいんだろう?」「保護者の方にどう説明すれば良いのか…」

そんな先生方のために、今回は発達障がいのあるお子さんの通知表の書き方について、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。

なぜ、発達障がいのある子の所見を書くのが難しいの?

  • 一般的な評価の枠に当てはめにくい:発達障がいのある子は、同じ年齢の子どもたちと比べて、発達段階や学習の進み方が異なる場合があります。
  • 保護者の方への配慮が必要:保護者の方の不安や期待に応えつつ、子どもの現状を正確に伝えなければいけません。
  • 専門的な知識が必要:発達障がいの特性や、その子に合った指導法についての知識が必要です。

発達障がいのある子の通知表を書く上でのポイント

1. 客観的な事実を記述する

  • 具体的な行動を記述する:「集中力が続かない」ではなく、「10分間集中して課題に取り組むことができました。」
  • できること、頑張っていることを具体的に書く:「計算が苦手」ではなく、「九九の3の段を暗唱できるようになりました。」
  • 数値や頻度を用いて表現する:「落ち着きがない」ではなく、「授業中、席を立つ回数が週平均3回から1回に減りました。」

2. 成長過程を具体的に記述する

  • 過去の状況と比較する:「以前は、集団行動が苦手でしたが、最近では、クラスの活動に積極的に参加するようになりました。」
  • どのような支援を行ったか記述する:「個別指導により、○○の学習がスムーズに進んでいます。」
  • 今後の目標を示す:「今後は、○○の力を伸ばすために、○○のような支援を行っていきます。」

3. 子どもの強みを活かす

  • 得意なこと、好きなことを具体的に書く:「絵を描くことが大好きで、想像力豊かな作品を制作しています。」
  • 強みを活かせるような活動への参加を促す:「図工の時間に、自分のアイデアを形にする活動に積極的に取り組む姿が見られます。」

4. 保護者へのメッセージ

  • 子どもの頑張りを認める:「○○くん/さんは、毎日一生懸命学習に取り組んでいます。」
  • 今後の支援について説明する:「今後とも、ご家庭と連携し、○○くんの成長をサポートしていきたいと思います。」
  • 相談を促す:「何かご不明な点やご心配なことがございましたら、遠慮なくご相談ください。」

5. 専門用語を避け、分かりやすく書く

  • 保護者の方にも理解できる言葉を選ぶ:「発達障害」という言葉ではなく、「○○くん/さんは、○○の傾向が見られます」のように表現する。
  • 専門用語を使う場合は、必ず説明を加える

その他のポイント

  • 個別指導計画との関連性を示す:個別の指導計画に基づいた指導を行っていることを示すことで、保護者の方の理解を深めることができます。
  • チームで協力する:担任の先生だけでなく、特別支援学級の先生や、他の関係機関と連携して、より客観的な評価を行うことが大切です。
  • 定期的に保護者と連携を取る:保護者との面談を定期的に行い、子どもの成長について共有し、今後の支援について話し合うことが大切です。

まとめ

発達障がいのあるお子さんの通知表を書くことは、簡単ではありません。しかし、子どもの成長を客観的に評価し、保護者の方々に伝えることは、子どもたちのさらなる成長を促すためにとても大切なことです。

この記事で紹介したポイントを参考に、一人ひとりの子どもたちの頑張りを具体的に表現し、より良い通知表を作成してください。

Xでフォローしよう

おすすめの記事