
先生、お疲れ様です!
通知表の時期がやってきて、特に教科ごとの所見に頭を悩ませている先生も多いのではないでしょうか?
「算数は得意だけど、国語はもう少し・・・」とか、「理科の実験は大好きだけど、社会の暗記が苦手・・・」など、子どもたち一人ひとりの個性に合わせて、具体的にどう書けばいいのか迷いますよね。
そこで今回は、教科別の所見の書き方について、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。先生方の負担を少しでも減らせるように、分かりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ、教科別の所見を書くのが難しいの?
- 教科ごとの特徴が違う:教科によって求められる力や評価のポイントが異なるため、一律の書き方では難しいです。
- 子どもの個性がある:同じ教科でも、子どもたち一人ひとりの得意なことや苦手なこと、学習への取り組み方が違います。
- 限られた文字数で伝えなければいけない:伝えたいことはたくさんあるのに、文字数に制限があるのも悩みの種です。
教科別の所見を書く上でのポイント
1. 国語
- 読解力:文章を読んで、内容を理解しているか、自分の考えを述べられているか。
- 表現力:自分の考えを言葉で的確に表現できているか、文章がまとまっているか。
- 語彙力:言葉遣いが適切か、表現が豊かか。
例:「物語を読み、登場人物の気持ちに共感し、自分の言葉で説明することができるようになりました。また、意見文を書く際にも、根拠を明確にし、論理的に自分の考えを述べられるようになりました。」
2. 算数
- 計算力:計算問題を正確かつ速く解けるか。
- 理解力:問題の意味を理解し、解き方を考えられるか。
- 応用力:習ったことを応用して、新しい問題を解けるか。
例:「複雑な計算問題にも積極的に取り組み、解き方を工夫する姿が見られます。図形の問題では、図を描いて考えたり、具体的な場面をイメージしたりするなど、問題解決の力を養っています。」
3. 理科
- 観察力:実験や観察を通して、現象を正確に捉えられているか。
- 思考力:観察結果から、原因や法則を見つけることができるか。
- 実験操作:実験器具を安全に扱え、実験手順を正確に行えるか。
例:「植物の成長を観察する実験では、毎日記録を取り、変化を丁寧に観察していました。実験結果から、植物の成長に光が与える影響について、自分の考えをまとめることができました。」
4. 社会
- 知識の習得:歴史や地理などの知識をどれだけ身につけているか。
- 思考力:歴史的な出来事や社会現象について、多角的な視点から考察できるか。
- 表現力:調べたことをまとめ、自分の言葉で説明できるか。
例:「日本の歴史を学習する中で、昔の人の生活や考え方に興味を持ち、積極的に調べ学習に取り組んでいます。調べたことをまとめ、発表する際には、図やグラフを用いて分かりやすく説明する工夫が見られます。」
その他のポイント
- 具体的なエピソードを盛り込む:抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを盛り込むことで、子どもの成長がより分かりやすく伝わります。
- 子どもの言葉を使う:子どもが普段使っている言葉を使うことで、より温かみのある言葉になります。
- 成長過程を具体的に記述する:単に「できるようになった」ではなく、どのような過程を経てできるようになったのかを具体的に記述することで、子どもの頑張りをより効果的に伝えられます。
- 改善点についても具体的に:改善点についても、漠然とした表現ではなく、具体的にどのような点に注意すればよいかを伝えるようにしましょう。
- 前向きな言葉で:子どもたちのやる気を引き出すために、前向きな言葉で伝えましょう。
まとめ
教科別の所見を書くことは、子どもたちの成長を客観的に評価し、保護者の方々に伝える上でとても大切な仕事です。
この記事で紹介したポイントを参考に、一人ひとりの子どもたちの頑張りを具体的に表現し、より良い通知表を作成してください。