こんにちは！
高校教諭として日々、生徒と向き合う中で感じる「これは大事だな」と思うことをシェアしたいと思います。
教育現場って、予想外の出来事が起こることも多いですよね。
それに、思春期真っ只中の生徒たちは、一人ひとりが全然違う性格や価値観を持っていて、対応の仕方が一筋縄ではいかないこともしばしば。
この記事では、「生徒との対応で気をつけるべきこと」について、実体験を交えながらお話ししていきます。
高校の先生を目指している方や、すでに教職についている方の参考になれば幸いです！
この記事の目次
1. 生徒を一人の人間として尊重する
まず大前提として、生徒を「一人の人間」として扱うことが大切です。「生徒は未熟だから」と決めつけたり、大人の価値観を押し付けたりすると、彼らの反発を招きかねません。
例えば、授業中にふざけたり、注意しても言うことを聞かなかったりする生徒がいたとします。そのとき、「なんでこんなこともできないの？」と頭ごなしに叱るのではなく、「どうしてそんな行動をしたの？」と背景を聞いてみる姿勢が大事です。生徒自身も、自分の意見を聞いてもらえることで、「先生は自分をちゃんと見てくれている」と感じるものです。
2. コミュニケーションの質を高める
次に重要なのが、コミュニケーションです。「話すこと」以上に、「聞くこと」がポイントです。生徒が悩みや不安を抱えているとき、すぐにアドバイスをしようとするよりも、まずはじっくりと話を聞いてあげることが必要です。
生徒から信頼される先生は、「聞き上手」であることが多いです。たとえば、休み時間や放課後に気軽に話しかけてくる生徒に対して、「後でね」と流してしまうのではなく、一瞬でも「うん、どうした？」と向き合う時間を作るだけで関係が深まります。
3. 叱るときは冷静に、褒めるときは大げさに
叱ることも先生の役割の一つですが、注意すべき点があります。それは、「感情的にならない」こと。感情的な叱責は生徒にとって威圧的に感じられ、逆効果になることが多いです。
逆に、褒めるときは少し大げさなくらいがちょうどいいです。例えば、「すごいな！」や「君のおかげで助かったよ！」など、わかりやすく伝えることで、生徒のモチベーションが上がります。生徒は「自分が認められている」と感じることで、さらに頑張ろうという気持ちになります。
4. 生徒の背景を理解する
生徒たちはそれぞれ違う家庭環境や個性を持っています。一見して問題行動に見える言動も、よくよく話を聞いてみると家庭での悩みや学校以外のストレスが原因だったりします。
たとえば、授業に遅刻ばかりする生徒がいるとします。ただ叱るのではなく、遅刻の理由を聞く中で「家で親の介護をしている」なんてケースが判明することも。こうした背景を理解することで、その生徒に対してどんな支援が必要なのかが見えてきます。
5. 自分の弱さを見せる勇気を持つ
先生だって人間です。完璧じゃないし、間違えることもあるし、時には感情的になることもあります。それを無理に隠そうとするよりも、生徒に対して自分の弱さや失敗を正直に伝えることが大切です。
「さっき怒りすぎちゃったかも。ごめんね。」と謝るだけで、生徒との距離がぐっと縮まることもあります。先生も一人の人間なんだ、と感じてもらえることで、生徒たちはより安心して関われるようになるのです。
6. 公平性を意識する
高校生は、大人以上に「先生の態度」に敏感です。「あの生徒ばかり贔屓されている」と感じると、先生に対する信頼が揺らぎます。全員を平等に扱うことは難しいですが、少なくとも公平に接する努力を怠らないことが重要です。
授業中の発言の取り扱いや、課題の評価に偏りがないように気をつけることはもちろん、休み時間の雑談でも「特定の生徒ばかりと話している」とならないように意識することが大切です。
7. 柔軟な姿勢を持つ
最後に、何よりも大切なのは「柔軟性」です。教育現場では、一度決めたことが通用しないことも多々あります。生徒とのやり取りの中で、「こういうやり方もあるのか」と自分の考えをアップデートする柔軟さが必要です。
たとえば、授業で「これが正しい」と押し付けるのではなく、「みんなはどう思う？」と問いかけることで、生徒自身が主体的に考える場を作ることができます。柔軟な対応をすることで、生徒たちも安心して自分の意見を発信できるようになります。
まとめ：生徒とともに成長する教師であろう
生徒との対応で一番大事なことは、先生自身が「一緒に成長していこう」と思える姿勢を持つことです。完璧な先生である必要はありません。大切なのは、生徒一人ひとりと真摯に向き合い、信頼関係を築きながら日々学び続けること。
高校教諭という仕事は、やりがいもあれば悩むことも多い職業です。でも、生徒たちの成長を間近で見られる喜びは格別ですよね。この記事が、少しでも皆さんのヒントになれば嬉しいです！